金融資産運用をもっと深く知ろう☆
こんにちは。yukaです☆
前回は「リスク管理」についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
試験では、生命保険分野からの出題が多いようです。
そして、保険証券の読み取りは定番問題のようです。
3級同様、何度も過去問を解いていくのが合格への一歩になりますよ☆
今回は「金融資産運用」について2級でさらに抑えておきたいポイントをお伝えしていきます。
今回も知っておくだけでも絶対良かったと思える内容なので
ぜひ最後まで読んでいただければと思います☆
FPの試験を受ける方はもちろん、興味のある方にも役立つ内容になっていますので参考にしていただければと思います。
金融資産運用
預貯金について
銀行の主な預金の種類
スーパー定期預金
・固定金利(銀行ごとに日々設定する自由金利商品)
・期間は1カ月以上、10年以下が一般的
・3年未満は単利型のみ、3年以上は単利型と半年複利型の選択(半年複利型は個人のみ利用できる)
・中途解約すると中途解約利率が適用される
大口定期預金
・固定金利(単利型のみ)
・期間は1か月以上、10年以下が一般的
・預入金額は、1000万円以上
・適用金利は、店頭表示金利を基準として、銀行との取引状況などに応じて相対(交渉)により決定される
期日指定的預金
・固定金利(1年複利)
・金融機関ごとの自由金利
・期間は1カ月以上、3年以下が一般的
・1年の措置期間経過後は、3年までの任意の日を満期日として指定できる(ペナルティーなしで解約可)
貯蓄預金
・満期はなく、出し入れ自由な商品
・一定額以上の残高がある場合には、普通預金よりも金利が高い
・公共料金の引き落としなどの決済機能はなく、給与や年金の自動受取口座としては利用できない
仕組預金
・オプションなどのデリバティブを組み込むことで、通常の預金よりも高い金利を受取れる預金
・預入期間の短縮や延長の決定権を銀行が持っており、中途解約ができないなどの特徴がある
・元本保証の有無は商品により異なる
債券のリスク
価格変動リスク
・市場金利の変動により、債券価格が変動するリスク
・長期債、低クーポン債(低金利債)ほど価格変動が大きい
流動性リスク
・換金したいときに換金できない場合や自らの換金によって価格を大きく下げるリスク
・発行額や流通量の少ない債券ほど大きい
コール・リスク(途中償還リスク)
・満期前に償還され、当初予定された運用ができなくなり、運用機会を損失するリスク
カントリー・リスク
・外国債券に投資した場合、その国の政治や経済情勢などの変化により、価格変動が生じたり資金の回収が不可能となるリスク
・新興国の債券ほど大きい
債券のデュレーション
債券に投資した場合の、元本の平均回収機関のことをデュレーションといいます。債券運用などに用いられる指標で、2つのそくめんがある。
①債券への投資資金の平均回収機関を表すもの
・残存期間の長い債券の方がデュレーションは長くなる。
・表面利率の低い債券の方が、デュレーションは長くなる。
・割引債のデュレーションは、残存期間に等しい。
②金利の変化に対する債券価格の変動率(価格弾力性)のこと
・残存期間の長い債券の方が、変動幅は大きい。
・表面利率の低い債券の方が、変動幅は大きい。
株式の売買の種類
信用取引の種類
制度信用取引
・証券取引所が基本となる取引ルールを決めて行う者で、貸借取引を利用できる
・証券取引所が選定した銘柄のみ信用取引が可能
・借り入れた資金や株券の弁済期限は、取引を行った日から最長6カ月間となっている
一般信用取引
・証券会社と顧客の間で条件を決めて行う取引で、貸借取引は利用できない
・原則、すべての銘柄が信用取引の対象
・借入金等の弁済期限は証券会社ごとに異なる(無期限の場合もある)
信用取引の決済
反対売買(差金決済)
買っていた株を売って、その差額のみを受払いする(差金決済)方法
受渡決済(現物決済)
現引きによる決済と現渡しによる決済がある
信用取引の委託保証金と追加保証金
証券会社は、信用取引による売買が成立したときは、売買成立の日から数えて3営業日目(約定日の翌々日)の正午までに、約定代金の30%以上の委託保証金(担保)を顧客から徴収します。ただし、最低委託保証金は30万円と定められています。
委託保証金は現金が原則ですが、証券会社に預けている上場株や債券などの有価証券(非上場株は対象外)で全額代用することもできます。なお、差し入れた担保の価格が約定代金の20%の価格を下回った場合は担保不足となり、原則として約定代金の20%に戻るまで、担保を追加して差し入れなければなりません。これを、追加保証金といいます。
日本の株価指数
JPX日経インデックス400(JPX日経400)
JPX日経インデックス400とは、東証のプライム市場、スタンダード市場、グロース市場に上場する企業の中から自己資本利益率(RPE)、営業利益や時価総額等の基準や社外取締役を複数専任している等の要件を満たす400銘柄で構成される株価指数です。
投資信託の分類と種類
その他の投資信託
ファンド・オブ・ファンド
複数の投資信託や投資法人へ分配投資を行う投資信託(個別の株式や債券には投資不可)
ブル型ファンド(レバレッジ型)
株価指数などの変動率に一定の正の倍数を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指す投資信託。株価指数が上昇した場合、値上がり率の倍数の値上がりが期待できる(株価指数等が値下がりした場合、大きく値下がりする)
ベア型ファンド(インバース型)
株価指数等の変動に一定の負の倍数乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指す投資信託。株価指数が下落した場合、下落率の数倍の値上がりが期待できる(株価指数等が値上がりした場合、大きく値下がりする)
外貨貯金と外貨建てMMF
外貨貯金
・利子分配金の税金…利子に対して原則、20.315%(源泉分離課税)
・為替差益の税金…為替予約(為替ヘッジ)ありの場合は雑所得となり20.315%が源泉徴収される。為替予約なしの場合は雑所得(総合課税)
・為替手数料…往復で2円~5円(通貨の種類や金融機関によって異なる)
・中途換金…中途換金できない場合やペナルティを伴う場合がある
・貯金保険制度…対象外
外貨建てMMF
・利子分配の税金…分配金に対して申告不要または申告分離課税のどちらかを選択
・為替差益の税金…申告分離課税(為替差益を含む譲渡益が譲渡所得の対象)
・為替手数料…往復で1円~2円(通貨の種類や金融機関によって異なる)
・中途換金…原則、随時可能。購入、売却ともに販売手数料や信託財産留保額は不要
・貯金保険制度…対象外(投資者保護基金の対象)
※毎日決算し、分配金は月末に再投資される
※外国証券取引口座の開設は必要ですが口座管理費用は不要です。
外国債券
外国債券とは、発行者、通貨、発行場所のいずれかが海外である債券のことをいいます。
外国債券には以下のようなものがあります。
円建て外債(サムライ債)
外国の政府や法人等が日本国内において円建てで発行する債券。サムライ債ともいう。
・払込金…円貨 ・利払い…円貨 ・返還金…円貨
※カントリーリスクはあるが、為替の変動リスクはない
外貨建て外債(ショーグン債)
外国の政府等が日本国内において外貨建てで発行する債券。ショートニング債ともいう。
・払込金…外貨 ・利払い…外貨 ・返還金…外貨
ユーロ円債
日本国外において発行される円建ての債券。
・払込金…円貨 ・利払い…円貨 ・返還金…円貨
デュアルカレンシー債(二重通貨建債)
代金の払込みと利払いが円で行われ、償還は外貨で行われる債券。
・払込金…円貨 ・利払い…円貨 ・返還金…外貨
リバースデュアルカレンシー債
代金の払込みと償還が円で行われ、利払いは外貨で行われる債券
・払込金…円貨 ・利払い…外貨 ・償還金…外貨
外国株式
外国株式とは、海外の企業が発行する株式のことで、取引を行う場合には外国証券取引口座を開設しなければなりません。外国株式の取引方法には次の3種類があります。
※外国債券や外国株式等外国の有価証券を取引する場合、外国証券取引口座を開設する必要があります。この場合、外国証券取引口座管理料がかかる場合があります。
国内委託取引
日本の取引所に上場している外国株式を売買する方法(円で売買できる)
国内店頭取引
国内の証券会社との間で直接、外国株式を相対(1対1)で売買する方法
海外委託取引
証券会社を通じて海外の取引所に注文を取り次いでもらう方法
※現地通貨で取引できる
金投資
純金積立とは、毎月指定した金額が引き落とされ、その代金で自動的に金が変われ貯まっていく仕組みのものです。金地金は価格が変動しますが、一般的に安全資産とされ、国際情勢が不安定になった時には価格が上昇する傾向があります。なお、積み立てた金を地金で受け取ることもできます。
※個人が金地金を売却した場合、譲渡所得になり、総合課税の対象になります。
金投資のポイント
・金の価格は米ドル建てが基準なので為替変動の影響は受ける(円安になると国内の金価格は上昇する)
・一度に購入せずに定期的に同じ金額を投資することで、平均購入価格を下げる効果が期待できる。このような投資方法をドルコスト平均法という。
ポートフォリオ運用の基本
ポートフォリオのリスク
・市場リスク…分散投資では消去できないリスクのこと
ポートフォリオのパフォーマンス評価
リスク調整後の収益率
「リスクを少なく、リターンを高く」といった考え方に基づいた投資の考え方で、リターンは無リスク資産の利子率(貯金金利などの安全資産の利子率)をどのくらい上回ったかを示す超過収益率を用います。
シャープレシオ
シャープレシオとは、超過収益率を標準偏差(リスク)で除して求めます。一般的にリスクに見合ったリターンが得られているかをみる指標で、ポートフォリオ(投資信託)のパフォーマンスの評価(運用結果に対する評価)に向いています。
シャープレシオは数値が大きいほど低いリスクで高いリターンをあげたことを表し、ポートフォリオの評価は高くなります。
※ポートフォリオの収益率ー無リスク資産利子率のことを超過収益率という。
オプション取引
オプションの特徴
買い手
・利益…原商品価格の動き次第で無限定
・損失…当初支払ったプレミアムに限定
売り手
・利益…当初支払ったプレミアムに限定
・損失…原商品価格の動き次第で無限定
オプションの満期日
・アメリカンタイプ…満期日以前にいつでも権利行使が可能なオプション
・ヨーロピアンタイプ…特定の権利行使日のみ権利行使が可能なオプション
スワップ取引
スワップとは「交換する」という意味で、代表的なスワップ取引に金利スワップと通貨スワップがあります。
金利スワップ
金利スワップとは、主に、同じ通貨の間で変動金利と固定金利を交換する取引のことです。金利のみ交換し、元本の交換は行われません。同一通貨で固定金利同士を交換する金利スワップはありません。
通貨スワップ
通貨スワップとは、異なる通貨のキャッシュフロー(元本および金利)を、あらかじめ合意した為替レートで交換する取引のことです。元本の交換は契約期間の最初と最後に行います。
おわりに
2級の「金融資産運用」はいかがだったでしょうか?
専門過ぎて少し苦手なところもありますよね…
定番の問題を中心に自分の得意なところを確実にとけるようにしておくといいかとお思います☆
実技では計算問題や資料の読み取りが中心のようです!!
過去問を確認しておきましょう。
3級で勉強したことも思い出しつつ、新しいことを少しずつでも頭の中に追加していきましょう☆
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。