私が子育てで大切にしている「子どもの自己肯定感」を育てる関わり方

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子どもの「自己肯定感」は、親にとって大きなテーマです。 「自分を大切な存在だと思える子になってほしい」 その思いが強すぎるあまり、私は「ちゃんと育てなければ」と、いつも焦っていました。

特にシングルマザーとして、家事・育児・仕事に追われるなか、「私の育て方が、この子の将来を決めてしまう」と自分を追い込んでいたのです。 この記事は、「自己肯定感を育てる5つの方法」という教科書ではありません。 私が「育てる」という考え方そのものを“間違えていた”と、息子の一言によって気づかされた、体験談です。


目次

私が「間違えていた」日:「ちゃんとしなさい!」が口癖だった

自己肯定感に関する本を読み漁っていた頃、私は「正しい」関わり方をしようと必死でした。 しかし、現実は理想通りにはいきません。

理想:「過程」を褒める。現実は…

「結果より過程が大事」と頭では分かっていてもが長引けば、私はイライラしていました。 「なんでできないの!」と声を荒げ、息子の「できた!」という小さな喜びより、「まだ終わらない」という「結果」にばかり目を向けていました。

理想:「比較」しない。現実は…

「他の子と比べない」と決めてもトラブルがあれば、「〇〇くんは、ちゃんと『ごめんね』が言えるのに」と、無意識に比較していました。

母親として完璧じゃなくてもいいと自分に言い聞かせても、心の底では「完璧な母親」になろうとして、私はいつも疲れていて、不機嫌でした。


転機:「ママ、笑ってるときのほうが好き」

あの日、私をハッとさせた「息子の一言」

その日も、私は疲れ果てていました。 仕事の疲れと、山積みの家事。 無表情で夕食の準備をしている私に、息子がぽつりとこう言ったのです。

「ママ、笑ってるときのほうが好き」

…衝撃でした。 私は、息子の「自己肯定感」を育てるために、難しい育児書を読み、正しい関わり方をしようと必死になっていました。 でも、息子が一番欲しかったのは、そんな「小手先のテクニック」ではなく、**ただ「ママが笑顔でいる」**ことだったのです。

私は、息子のために「何かをしてあげる」ことばかり考え、息子が「私をどれだけ大切に思ってくれているか」を、見失っていました。


あの日から、私が「本当に」意識し始めたこと

あの一言で、私は「育てる」というおこがましい考えを捨てました。 それよりも、「私が笑顔でいられる」仕組みを作ることが、結果的に息子の自己肯定感を育てるのだと気づきました。

1. まず「受け止める」。「そう思ったんだね」と繰り返す

私がイライラしていたのは、息子の気持ちを「コントロール」しようとしていたからです。 今は、息子が何か言ってきたら、まず「そう思ったんだね」「悔しかったね」と、オウム返しする。 この「魔法の言葉」を繰り返すだけで、私のイライラが消え、息子の表情が安心することに気づきました。これで、我が家の絆は本当に深まりました。

2. 「ありがとう」を増やす(結果ではなく、行動に)

「上手にできたね」(結果)ではなく、「手伝ってくれて、ありがとう」(行動)を伝えるようにしました。 息子は「自分は役に立てる存在だ」と感じ、私も「助かった」と感謝できる。お互いの自己肯定感が上がる、最高の習慣でした。

3. 「ママの失敗」を見せる

「ママ、お皿割っちゃった(笑)」「ごめん、寝坊した!」 私が失敗を隠さず、笑い飛ばすことで、「失敗しても大丈夫なんだ」と息子が学んでくれました。 支えになった言葉や周囲の人の存在 の記事にも書きましたが、親が弱さを見せることは、子どもの強さに繋がります。

4. 「一緒に笑う時間」を最優先にする

子どもと過ごす休日の工夫!お金をかけずに楽しむ方法 の記事のように、お金をかけなくても、公園でボールを蹴って一緒に汗を流す。 その「笑顔の時間」こそが、自己肯定感の「土台」そのものだと気づきました。


まとめ:自己肯定感は「育てる」ものではなく「育っていく」もの

子どもの自己肯定感を育てるために、親が完璧である必要は全くありませんでした。 大切なのは、子どもに「自分は大切な存在だ」と感じてもらうこと。

あの日、息子が教えてくれた「ママ、笑ってるときのほうが好き」という言葉。 私が「私自身」を大切にし、笑顔でいること。 それが、結果として、子どもの自己” >肯定感を育てる一番の近道だったのです。

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