私の離婚体験談!離婚届の提出で注意したポイントと実体験から学んだこと

離婚届と結婚指輪
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離婚を経験する人の数だけ、その背景があります。 私自身、その一枚の紙にたどり着くまで、長い時間がかかりました。

「このままでは、子どもに良い環境を与えられない」 「母親として完璧じゃなくても、せめて笑顔でいるためには、この選択しかない」 (※この時の葛藤は、母親として完璧じゃなくてもいいと思えた瞬間 の記事に詳しく書いています)

夜中に泣きながら「私の幸せとは何か」「息子の幸せとは何か」とノートに書き殴ったあの日々。 ようやく決意を固め、役所に離婚届を出しに行ったあの日。 私は、感情面だけでなく、「手続きの不備」という現実の壁に、真正面からぶつかることになりました。

この記事は法律の解説ではありません。 私が実際に体験した「差し戻しの失敗」と、「その後のリアルな手続き」の記録です。


目次

悪夢の「差し戻し」体験:たった一行の住所ミス

私は、夫婦での話し合いによる「協議離婚」を選びました。 離婚届の「保証人」は、私の父にお願いしました。 書類を完璧に整えたつもりで、平日の昼過ぎ、一番空いていそうな時間帯を狙って役所の窓口に行きました。

「これで、やっと終わる…」 そう思った矢先、窓口の担当者の方が、申し訳なさそうにこう言いました。

「お客様、申し訳ありませんが、保証人様のご住所が…」

私の失敗:住民票と「一文字」違った住所

なんと、父が書いてくれた保証人欄の住所が、父の住民票に記載されている正式な住所と「一文字」違っていたのです。

  • (父が書いた住所)「〇〇町1-2-3」
  • (住民票の住所)「〇〇町一丁目2番地3号」

たったこれだけの違いで、離婚届は受理されませんでした。 「もう一度、お父様に書き直してもらって、ハンコも押し直してきてください」

心身ともに疲れ果てていた私にとって、その一言はあまりに重く、頭が真っ白になりました。 「また、あの重い話をしに、実家に戻らないといけないのか…」 その場で泣き出しそうになるのを、必死でこらえました。

【私が学んだ教訓】 保証人欄は、「保証人本人に、住民票を“見ながら”一字一句違わずに書いてもらう」ことが鉄則です。印鑑も「認印でOK」と書いてあっても、シャチハタは不可。私はこの確認不足で、提出が1週間も遅れました。


離婚届を出した後、私が「10分後」にやったこと

後日。 完璧に修正した離婚届を提出し、今度こそ受理されました。

「お疲れ様でした。…『受理証明書』は発行されますか?」

手数料が数百円かかると言われ一瞬迷いましたが、これが人生で一番価値のある数百円になりました。

「受理証明書」を持って、その足で「子育て支援課」へ

離婚届を出せば終わり、ではありません。 シングルマザーにとっては、そこがスタートです。

私は、その場で発行してもらった「離婚届受理証明書」(インクがまだ乾いていないような、生々しい紙でした)を握りしめ、同じ役所内の「子育て支援課」の窓口に直行しました。

なぜなら、

  1. 児童扶養手当(ひとり親手当)の申請
  2. ひとり親家庭等医療費助成(医療証)の申請
  3. 児童手当の受給者変更(世帯主変更) これらの手続きを、「離婚したその日」から開始する必要があったからです。

「受理証明書」がなければ、「まだ離婚が成立していない」と見なされ、これらの申請が一切進みませんでした。 特に、児童扶養手当は「申請した月の翌月分」からしか支給されません。もし受理証明書をもらわずに「戸籍ができるのを待とう」などと考えていたら、1ヶ月分の支給を丸々損するところでした。

(※子どもに関する手続きの複雑さは、新生児の保険手続きで感じたこと の時も痛感しましたが、離婚時はそれ以上に「スピード」が命だと実感しました)

まとめ:「一人で抱え込まない」と決めた日

離婚届を提出する、あの一連の出来事。 それは、法的な手続きであると同時に、「私はこれから、息子のために一人で戦っていくんだ」という覚悟を決める儀式でもありました。

ですが、あの「差し戻し」の日に学んだことがあります。 それは、**「一人で完璧にやろうとしないこと」**です。

私が住所の不備で落ち込んでいる時、窓口の担当者の方は「よくあることですよ。皆さんここでつまずくんです。次はこれだけ持ってきてくださいね」と、必要なものをメモしてくれました。

その優しさに、どれだけ救われたか分かりません。 「頑張りすぎない」と決めてから心が軽くなった話 にも書きましたが、一人で抱え込まず、分からないことは「分からない」と専門家(役所の人)に聞く。

離婚は「終わり」ではなく「新しい始まり」です。 これから離婚を考えている方が、かつての私のような「差し戻し」で心を消耗せず、スムーズに次の一歩を踏み出せるよう、この失敗談が少しでも参考になれば幸いです。

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