落ち込んだときに私が気持ちを切り替えた方法

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シングルマザーとして生活していると、ふとした瞬間に、自分と「“普通”の家庭」を比べてしまうことがあります。

仕事で失敗した。子どもに強く当たってしまった。 そんな夜、疲れ果ててスマホを開くと、SNSには幸せそうな家族の写真が溢れている…。 「どうして私ばかり頑張らきゃいけないの?」 「私のせいで、この子に不自由な思いをさせているんじゃないか?」 「母親として失格かもしれない」

私も、そうやって自分を責め、夜中に声を殺して泣いた経験が何度もあります。 でも、落ち込んだままでは、子どもに笑顔を見せられません。

この記事は、「落ち込まない方法」ではありません。 私が「どん底」まで落ち込んだあの夜、どうやって自分をリセットし、立ち直ったか、その具体的な「体験談」です。


目次

私が“どん底”に落ちた日:「お弁当」で他人と比べた瞬間

引き金:SNSで見た「手作りキャラ弁」

それは、息子の保育園の「お弁当の日」の前夜のことでした。 仕事と家事に追われ、私はキャラ弁など作ってあげられる余裕はありません。 「明日は、冷凍のアンパンマンポテトと、コンビニで買ったおにぎりを持たせよう…」 そう決めながら、罪悪感でいっぱいでした。

そんな時、ふと開いたInstagram。 そこには、同じ保育園のママ友が投稿した、「明日持たせる“手作りトトロ弁当”」の写真が。 完璧に作られた、愛情たっぷりに見えるお弁当。

それを見た瞬間、私の心の何かが、プツンと音を立てて切れました。 「私は、息子のために、お弁当一つまともに作ってあげられない」 「彼女には旦那さんがいて、時間にも余裕がある。なんで私だけ…」

止まらなくなる自己嫌eo” >悪。 「私のせいで、息子は保育園で恥ずかしい思いをするかもしれない」 「私はなんてダメな母親なんだろう」 私はその場で、キッチンにしゃがみ込み、声を殺して泣きました。


私の「心の応急処置(ファーストエイド)」

涙は止まらない。でも、明日の準備もしなければ。 私は、この「どん底」から這い上がるために、自分なりの「応急処置」を行いました。

ステップ1:【書く】ノートに「黒い感情」を全部吐き出す

私は、無印良品で買った「感情専用ノート」を取り出しました。 そして、今感じていることを、誰にも見せない言葉で書き殴りました。

  • 「〇〇さん(ママ友)のお弁当が羨ましい。悔しい」
  • 「なんで私だけ、こんなに時間がないの。不公平だ」
  • 「息子にごめん。こんなママでごめん」
  • 「疲れた。もう休みたい」

包み隠さず書き出すと、頭の中のモヤモヤが文字になり、「ああ、私は今『嫉妬』と『疲労』で混乱してるだけなんだ」と、少しだけ客観的になれました。

ステップ2:【ご褒美】“私のためだけ”のコーヒーを淹れる

書き殴って少し冷静になったところで、私は「自分を甘やかす」ことにしました。 忙しい毎日の中で見つけた「自分時間」の過ごし方 の記事でも書いていますが、これは私にとって大切な儀式です。

普段は節約で我慢している、1杯100円の「ドリップオンコーヒー」の封を開けました。 沸かしたてのお湯を注ぐと、部屋中に良い香りが広がります。 その香りを深く吸い込む(アロマ効果です)だけで、ささくれ立った神経が落ち着いていくのが分かりました。

ステップ3:【話す】「SOS」のLINEを送る

それでもまだ苦しかった私は、もう一人のシングルマザーの友人に、LINEを送りました。 「今、他人のキャラ弁見て、勝手に落ち込んでる。私、母親失格かも」

深夜にも関わらず、すぐに返事が来ました。 「分かる。超分かる。うちは今日、レトルトカレーだよ(笑)。生きてるだけで満点!」

支えになった言葉や周囲の人の存在 の記事にも書きましたが、この「私だけじゃない」という共感こそが、何よりの薬でした。 「そうか、レトルトカレーでもいいんだ」 そう思えたら、肩の力がフッと抜けました。


そして、私が見つけた「本当の答え」

子どもの「美味しい」がすべてだった

翌朝。 私は、コンビニのおにぎりと、精一杯の「アンパンマンポテト(冷凍)」を詰めたお弁当を息子に持たせました。

夕方、お迎えに行くと、息子は空っぽのお弁当箱を差し出し、満面の笑みでこう言いました。 「ママ! アンパンマンのお顔、美味しかったよ!」

私は、泣きそうになるのをこらえました。 私が「母親失格だ」と泣いていたあの夜。息子は、私の手抜き弁当を「美味しい」と喜んでくれていた。 他人の「トトロ弁当」と比べて落ち込んでいたのは、私だけ。 息子は、私の愛情をちゃんと受け取ってくれていたのです。


まとめ:「落ち込む自分」を否定しないこと

シングルマザーとして生きる中で、落ち込む瞬間は必ずあります。 他人と比べて、自分を責めてしまうのも、それだけあなたが「必死」に子育てをしている証拠です。

大切なのは、「落ち込む自分を否定しないこと」。 そして、落ち込んだ時に、自分なりの「応急処置」(私の場合は「ノート」「コーヒー」「友人へのSOS」でした)で、自分を助けてあげることです。

もし今、心が沈んでいる方がいたら、まずは「疲れてるよね、頑張ってるよね」と、自分自身を認めてあげることから始めてみてください。

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