離婚届を提出したあの日。(※私の離婚体験談!離婚届の提出で注意したポイント) 法的な手続きは終わっても、私には「来月の生活費をどうするか」という、あまりに現実的な問題が迫っていました。
「シングルマザーが使える制度がある」とは聞いても、それが「どこで」「何を」「いつまでに」申請すればいいのか、全く分からない。 私は、産後のボロボロの体で、新生児を抱えて途方に暮れていました。 (※新生児の保険手続き!私が経験した流れ の時もそうでしたが、手続きは待ってくれません)
この記事は、「制度の完璧なガイド」ではありません。 私が実際に役所の窓口で「書類が違います」と差し戻され、心が折れそうになりながらも、どうやって手続きを完了させたかの「失敗談」です。
私の最大の失敗:「役所に行けば、全部終わる」という幻想
私がまず犯した間違いは、「役所の『子育て支援課』に行きさえすれば、ワンストップで全部教えてくれる」という思い込みでした。
実際は、「児童扶養手当」も「医療証」も「児童手当」も、管轄が微妙に違ったり、必要書類が異なったり…。 「あ、その申請なら、まずあちらの窓口で住民票を取ってから来てください」 「その保険証の手続きは、役所ではなく、あなたの会社(健保組合)ですよ」 いわゆる「たらい回し」に遭い、新生児を抱えて何度も往復する羽目になりました。
仕事と家事を両立するために私が取り入れた小さな工夫 の記事でも書きましたが、「段取り」が命だと痛感しました。
私の「リアル手続き」ドキュメント。つまずいた点と教訓
私が「来月の生活費」のために、最優先で取り組んだ順番と、具体的な失敗談です。
【最優先】児童扶養手当:「生活の土台」でいきなり、つまずく
これが「ひとり親家庭」にとっての、いわば命綱となる手当です。 私は「児童手当」(これは全家庭が対象)と「児童扶養手当」(ひとり親向け)の違いすら、最初は分かっていませんでした。
【私の失敗:差し戻し①「戸籍謄本」】 窓口で「離婚したことは、この受理証明書で分かりますが、あなたが本当に『筆頭者』になっている戸籍謄本がないと、申請自体が受け付けられません」と言われました。 離婚届を出してから戸籍が新しく作られるまでには1〜2週間かかります。私はその場で申請できず、出直すことになりました。
【私の失敗:差し戻し②「所得証明書」】 「申請する『今』の所得」ではなく、「『前年(または前々年)』の所得証明書」が必要でした。 私はその年の源泉徴収票を持っていきましたが、「それではなく、役所で発行する『課税証明書』です」と言われ、また別の窓口に行くことになりました。
【優先度2】子ども医療費助成(医療証):「保険証がない」のワナ
次に、子どもの医療費の不安をなくすため、「ひとり親家庭等医療費助成」の窓口へ行きました。
【私の失敗:「保険証」が先!】 窓口で「では、お子様の『健康保険証』をご提示ください」と言われました。 当たり前ですが、医療証は「保険証」があって初めて発行されるものです。 私は、離婚に伴う「息子の保険証を(元夫の扶養から)私の会社の扶養に入れる手続き」をまだ終えていませんでした。 結局、これも「まず会社で保険証を作ってから、また来てください」と差し戻されました。
【優先度3】就学援助:「危うく捨てるところだった」学校のプリント
これは、役所ではなく「学校」から配布されるプリントでした。 「学用品費・給食費などの援助」と書かれたA4一枚の紙。 私は最初、これがどれほど重要なものか分からず、他のプリントに紛れさせていました。
提出期限は、配布からわずか1週間。 もしあの時、気づかずに捨てていたら…と思うと、今でもぞっとします。
私が学んだこと:「知らない」は、生活を直撃する
制度は、知らなければ存在しないのと同じです。 そして、「知っている」つもりでも、「いつの」「どの書類が」必要かを正確に把握していないと、私のように何度も差し戻されます。
「完璧にやらなきゃ」と一人で抱え込むのではなく、 「今日は電話で『必要書類のリスト』を聞くだけ」 「今日は『住民票』と『戸籍謄本』を取るだけ」 とタスクを細かく分解することが、心が折れないための唯一の方法でした。
そして、子どもの学校行事と仕事の両立 の時と同じで、会社を休んで役所に行く日は「今日できる手続きは、全部このフロアで終わらせたいのですが」と、最初に窓口で宣言することが大事でした。
まとめ:「制度」は、あなたの味方です
制度の申請は、心が折れる作業です。 でも、その一枚一枚の紙が、あなたと子どもの「来月の生活」と「心の余裕」を守ってくれます。
この記事は「マニュアル」ではありません。 私がつまずいた「失敗談」です。 だからこそ、これから申請するあなたには、私のような「差し戻し」で無駄な時間と体力を使わず、一度で手続きを終えてほしいと心から願っています。
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