仕事と家事を両立するために私が取り入れた小さな工夫

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シングルマザーとして働きながら家事・育児をこなす毎日は、休む暇がありません。 私も最初の頃は「全部を完璧にこなそう」とするあまり、心も体も疲れ果てていました。

「私が、全部やらなきゃ」 「他人にお金(制度)を頼るなんて、母親失格だ」

この「罪悪感」が、私を一番苦しめていました。 この記事は、「両立のコツ」というマニュアルではありません。 私がその「罪悪感」とどう戦い、どうやって「“時間を買う”という発想」にたどり着いたか、その「体験談」です。


目次

私の転機:「ファミサポ」で泣きそうになった一言

私の“罪悪感”:「他人にお願いする」というハードル

仕事の延長で、どうしても保育園のお迎えに間に合わない日がありました。 地域の「ファミリー・サポート・センター」(※お住まいの市区町村名+「ファミリーサポートセンター」で検索できます)の登録はしていましたが、使うことに強い抵抗がありました。

「たかが数百円でも、他人にお願いするなんて…」 「私がお迎えに行けないなんて、息子に申し訳ない…」 「母親失格だ」

ギリギリまで悩み、ついに「お願いします」と依頼の電話をした日、私は罪悪感でいっぱいでした。

私を救った「お互いさま」という言葉

当日、お迎えに行ってくれたサポート会員さん(仮にAさんとします)に、私は「申し訳ありません、助かりました…」と頭を下げました。 すると、Aさんは笑顔でこう言ってくれたのです。

「大丈夫よ。私も昔、ひとり親で、この制度に助けられたの。だから、これは“お互いさま”よ」

私は、その一言で、心がほぐれていくのを感じました。 「お願いする側・助ける側」ではなく、「お互いさま」。 孤独を感じたときに私を救った習慣 の記事にも書きましたが、「私だけじゃないんだ」と思えた瞬間でした。


もう一つの転機:「家事代行」で“時間を買った”日

私の“迷い”:「こんなことでお金を使っていいのか」

ファミサポで「頼る勇気」を少しもらった私。 次に挑戦したのは、「家事代行サービス」でした。

きっかけは、自治体の「ひとり親家庭向けの助成制度」(※シングルマザーが助かった支援制度と申請体験談 にも通じます)を見つけたこと。 「月2回まで上限2,000円の補助」とありましたが、それでも「家事を人にお金でやってもらう」ことに、迷いがありました。 「こんな贅沢、許されるんだろうか」

私が見つけた「本当の価値」:これは“時間を買う”ことだ

勇気を出して、水回りだけを依頼した週末。 いつもなら、土曜の午前中いっぱいをかけて、カビや水垢と格闘している時間。

その日、私は、ピカピカになった洗面所を見て、息子と二人で、近所の公園でのんびりとボール遊びをしていました。

その時、ハッとしました。 「ああ、これが“時間を買う”ということか」

私が払ったお金(助成金+自己負担)は、「掃除」のためだけじゃなかった。 「イライラせずに、息子と笑顔で過ごすための時間」

を買ったんだ、と。 私にとっての最大の効果は、これでした。


あの日から、私が始めた「本当の両立術」

「罪悪感」から解放された私は、「完璧」を目指すのを辞め、「仕組み」で自分を助けることにしました。

1. 「やらないことリスト」を作る

私が真っ先にやったのは、「やらないこと」を決める勇気です。

  • アイロンはかけない(乾燥機のシワ伸ばしでOK)
  • 平日は掃除機をかけない(週末にまとめて)
  • 洗濯物は畳まない(家族それぞれのカゴに放り込む)

2. 「時間割」で、頭をカラッポにする

「次に何をやるか」と考えること自体がストレスでした。 そこで、Googleカレンダーに「固定スロット」を作りました。

  • 月曜18時:下味冷凍の仕込み
  • 水曜19時:お風呂掃除
  • 金曜18時:掃除機がけ

先に枠を決め、朝のルーティンで前倒しできることは朝に回す。 これで「判断するエネルギー」をゼロにしました。


まとめ:「完璧な母親」より「笑顔の母親」

両立の鍵は、「効率」や「完璧さ」ではありませんでした。 ひとりで抱え込まず、「制度や人の手を借りる」と決断すること。 そして、完璧を目指すのではなく、「続けられる仕組み」を作ること。

あの時、罪悪感と戦いながらもファミサポに電話した私を、今は褒めてあげたいです。 この記事が、同じように「頼れない」と一人で頑張っているあなたの、「罪悪感」を軽くするヒントになれば嬉しいです。

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