シングルマザーとしての毎日は、慌ただしく過ぎていきます。 でも、ふとした瞬間、例えば子どもが寝静まった夜。 疲れ切って開いたスマホの中で、友人たちの「家族団らん」の写真が目に入った時。
「私は、今、世界でたった一人だ」
胸がぎゅっと苦しくなる、あの強烈な孤独感。 私も、その感覚に押しつぶされそうになり、「全部自分が抱えなければ」と思い詰めていた時期が長くありました。
この記事は、「孤独を消す方法」のリストではありません。 私が「孤独のどん底」にいたあの夜、どうやって自分を救い出したか、そのリアルな「体験談」です。
孤独がピークだった「ある金曜の夜」
引き金:疲労と「他人の幸せ」
その日は、仕事も忙しく、疲れはピーク。 息子を寝かしつけ、やっと訪れた「自分時間」。 (※この時間の重要性は、忙しい毎日の中で見つけた『自分時間』の過ごし方 にも書いています)
私は、ソファでぼんやりとスマホを眺めていました。 流れてくるのは、同僚や友人の「週末の家族BBQ」「夫からのプレゼント」といった投稿。
「……私、今週、誰かとまともに会話したっけ?」 「この疲れ、この不安、この孤独を、本当に分かってくれる人は、どこにもいない」
涙が、理由もなく溢れてきました。 母親として完璧じゃなくてもいい と頭では分かっていても、心が追いつかない。
私の「孤独」リセット術。あの夜、私がやったこと
私は、この「孤独の沼」から這い上がるために、自分なりの「儀式」を行いました。
ステップ1:【書く】ノートに「黒い感情」を全部ぶちまける
まず、私はノートを開きました。 そして、今感じていることを、そのまま書き殴りました。
「〇〇さんの投稿が羨ましい。悔しい。なんで私だけ一人なの」 「疲れた。もう嫌だ。明日、会社行きたくない」 「息子にごめん。イライラしてごめん」
落ち込んだときに私が気持ちを切り替えた方法 と同じですが、私は「いいこと」なんて書きません。 「どんな言葉でもいい」と自分に許可を出し、本音を書き出す。 これが、私の「心のデトックス」です。書くと、スッキリする。本当に不思議です。
ステップ2:【動く】「90年代JPOP」で空気を強制リセット
「書く」ことで少し冷静になったら、次に「空気」を変えます。 私は、スマホでSpotifyを開き、お気に入りのプレイリストを再生しました。
それは、決まって「90年代のJPOP」です。(なぜか落ち着くんですよね、JUDY AND MARYとか、trfとか…) そして、リビングで一人、意味もなく体を動かします。(これは子どもと過ごす休日の工夫 で息子とダンスするのと同じです)
運動すると、悩んでいたことがどうでも良くなる。 「私、何やってんだろ」と、少し笑えてきます。
ステップ3:【労わる】「無理しないランキング1位」を発動する
そして、自分を徹底的に甘やかします。 私の「無理しないランキング」を発動します。
1位:夕食(明日の分)を作らない 2位:食器洗い・洗濯を、明日の朝に回す
これ、大したことないように見えて、私にとっては「心の解放」です。 「今日はもう何もしない!」と決め、お気に入りのハーブティーを淹れます。(Q&Aで書いた「眠れなくてもリラックスする時間」です)
そして気づく。「私は一人じゃなかった」
【話す】「元気?」と、たった一言送ってみる
少し落ち着くと、「誰かと話したい」という欲求が湧いてきます。 でも、夜中に「孤独です」なんて重い電話はできません。
私は、同じくシングルマザーの友人に、LINEでたった一言、「元気?」とスタンプを送ります。 すぐに返事が来なくてもいい。 「送れる相手がいる」という事実だけで、心が温かくなります。
【原点】息子の寝顔が、すべてだった
そして最後に、息子の寝室をそっと覗きます。 参観日や運動会で感じたこと の記事でも書きましたが、昼間は私をイライラさせる天才でも(笑)、その寝顔は、どんなアロマやマッサージよりも私を癒やしてくれます。
「ああ、私は一人じゃなかった」 「こんなに可愛い宝物が、すぐ隣で寝ている」
この瞬間に、私の孤独な夜は、終わりを告げます。
まとめ:孤独は「サイン」。自分をケアするチャンス
シングルマザーとして生きる中で、孤独を感じる瞬間は必ずあります。 でも、孤独は「弱さ」ではなく、「あなたの心が疲れているよ」という「サイン」です。
そのサインを無視せず、
- ノートに書いて(デトックス)
- 体を動かして(リセット)
- 誰かと繋がって(安心)
- 自分を甘やかして(回復)
- 子どもの存在を感じる(原点回帰)
この小さな習慣が、私を「孤独の沼」から救ってくれました。 この記事が、今、同じように孤独を感じているあなたの心を、少しでも軽くできれば幸いです。あなたは、一人じゃありません。
