シングルマザーが感じる苛立ちの原因と私なりの解消法

悩む母と女の子
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シングルマザーとして生活していると、時間も体力も常にギリギリです。 「どうして私だけが…」 心が追い詰められ、ほんの些細なことで苛立ち、子どもに強く当たってしまう。

私自身、疲れがピークに達したある夜、息子の何気ない一言で、ついに感情が爆発してしまいました。 そして、息子の泣き顔を見て、底知れない自己嫌悪に陥りました。

この記事は、「苛立ちをなくす方法」という綺麗なノウハウではありません。 私が「母親失格だ」と泣いた、あの最悪の一日から、どうやって立ち直ったかを記録した「体験談」です。


目次

あの日、私の「心の糸」が切れた瞬間

当時の状況:疲労困憊の「魔の金曜日」

その日は、仕事のトラブルが長引き、保育園のお迎えもギリギリ。雨の中、二人でずぶ濡れになって帰宅しました。 時計はすでに19時。

私はコートも脱げないまま、買ってきた惣菜を皿に移し、同時に洗濯機を回し、散らかったリビングを見てため息をつく…。 まさに「家事と育児の両立」という名の戦場でした。

息子はリビングで、宿題のドリルを広げていましたが、一向に進んでいません。 「ママ、これ分からない」 私は、濡れた靴下を脱ぎながら、イライラした声で答えてしまいました。 「後で! 今ママ忙しいの見えないの!」

引き金:「お風呂まだ?」という一言

その時でした。 私が洗濯物を乾燥機に移し替えようと、重いカゴを持ち上げた瞬間。 息子が、テレビを見ながらこう言ったのです。

「ママ、お風呂まだ?」

プツン。 何かが切れました。 私は、洗濯物のカゴを床に叩きつけるように置き、息子に向かって叫んでいました。

「うるさい! ママだって疲れてるの! お風呂ぐらい自分で沸かしなさいよ!」 (※もちろん、彼はまだ自分で沸かせる年齢ではありませんでした)

息子は、驚いた顔で私を見つめ、みるみるうちに目に涙をためて、声を殺して泣き始めました。

自己嫌悪:「母親失格」の烙印

最悪でした。 子どもの宿題サポートでイライラしないために心がけたこと の記事で書いた「イライラしない工夫」なんて、全て吹き飛んでいました。

私は息子に謝ることもできず、ただリビングに立ち尽くしました。 「私は、この子を幸せにするために離婚したはずなのに」 「結局、私がこの子を一番傷つけている」 「母親失格だ」 自己嫌悪で、その場にしゃがみ込みそうでした。


なぜ、私はあの時「爆発」したのか

落ち着いてから、なぜあんなに苛立ったのかを考えました。 「お風呂まだ?」という言葉自体は、何の悪気もない、ただの「事実確認」です。

背景1:「私だけが頑張っている」という孤独感

あの時、私が本当に言いたかったのは「私だって疲れた! 誰か助けて!」という悲鳴でした。 もし、もう一人大人がいたら。「私がお風呂掃除するよ」「ご飯の準備、代わるよ」と言ってくれる人がいたら。 「私だけが、全部やらなきゃいけない」 孤独を感じたときに私を救った習慣 の記事にも書きましたが、この「孤独感」こそが、私の苛立ちの本当の原因でした。

背景2:「時間」と「お金」への底知れない不安

「早く寝かせないと、明日の朝起きれない」 「明日の仕事に響いたら、評価が下がる」 「評価が下がったら、給料が上がらない」 「給料が上がらないと、この子を大学に行かせられない」

たった一言の「お風呂まだ?」が、私の「経済的不安」と「時間の制約」という、最も触れられたくない地雷を踏み抜いたのです。


爆発した後、私が自分を取り戻すためにやったこと

息子を寝かしつけた後、私は一人、暗いリビングで自分を立て直す必要がありました。【ステップ1】ノートに「感情」をすべて吐き出す

私は、無印良品のノートを開き、ただひたすら書き殴りました。 「息子の前で爆発した。最悪だ」 「疲れた。もう嫌だ」 「お風呂まだ?の一言でキレるなんて、母親失格だ」 人に言えない黒い感情をすべて文字にすると、不思議と頭が冷静になっていくのが分かりました。

【ステップ2】「5分だけ」の自分時間を持つ

自分をリセットするために、忙しい毎日の中で見つけた「自分時間」の過ごし方 の記事で書いたような、小さな儀式を行いました。 お気に入りのマグカップで温かいカモミールティーを淹れ、イライラしたときに役立ったリラックス法 で紹介したラベンダーのアロマを焚きました。 たった5分。でも、この「自分のためだけの時間」が、私を「母親」から「一人の人間」に戻してくれました。【ステップ3】「助けて」と言う先を確保する

そして、一番大事なこと。 「一人で抱え込もうとするから爆発するんだ」と認めました。 翌日、私は市の「ファミリー・サポート」に登録の電話を入れました。 行政の制度を頼ることは、恥ずかしいことじゃない。むしろ、子どもを守るために必要なことだと、腹を括りました。


まとめ:苛立ちは「ダメな母親」の証じゃない

シングルマザーとして生きる中で、苛立ちを感じるのはごく自然なことです。 それは、あなたが「ダメな母親」だからではなく、「一人で必死に子どもを守ろうとしている証拠」だと、私は思います。

大切なのは、苛立ちを無理に抑え込むことではなく、爆発してしまった自分を許し、「どうやって立ち直るか」の術を持っておくこと。 そして、勇気を出して「助けて」と言える場所を、一つでも多く持っておくこと。

私のあの「最悪な夜」の告白が、今、同じように自己嫌悪に陥っているあなたの心を、少しでも軽くできれば幸いです。はなく、むしろ子どもや生活を大切に思う気持ちの裏返しです。完璧を目指すのではなく、小さな工夫を積み重ねながら、自分なりのペースで前へ進めば大丈夫。この記事が、同じように悩んでいる方の気持ちを少しでも和らげるきっかけになれば嬉しいです。

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